ゆるモザ日記。

青年海外協力隊を終えて、再びモザンビークにて就職。ゆるく、楽しく、自分らしく。

共生を考える(訓練36日目)

訓練のカリキュラムに「所外活動」というものがあります。これは、二本松市近郊の「幼稚園」「介護施設」「福祉施設」「農家」などを訪問し、その土地の人たちと交流するとともに、ボランティア精神を養う、というもの。

 

要は、小学校や中学校でやったことがある「1日職業体験」ってやつです。

 

私は、とある障害者支援施設へお邪魔しました。

おもに知的障害を持つ方の自立支援をしている施設で、利用者さんは軽作業をして工賃を得ています。

 

教員免許を取った時に、特別支援学校には行ったけど、こういう施設は初めて!いろいろと学ぶことも多くて、疲れたけど楽しかった!

 

ビーズなどでキーホルダーを作る利用者さんを手伝っていた時のこと。

私は、利用者さんが好きなようにやれればいいのかな、と思って、全て肯定していました。「綺麗にできましたね。上手ですね。」

 

でも、職員の方は厳しくて「ここ、色の組み合わせが良くないからこっちにしたら?もう少し位置をずらしたほうが綺麗だよ?」と、細かいアドバイス

 

そのぶん、作業の時間はかかってしまいます。でも、細かい注文を利用者さんに出し続ける。なんでだろう。

 

それはきっと、仕事をして収入を得ることの意味や厳しさを、感じてもらうためなんだろうなと思いました。

 

あくまで「商品」となるから妥協はできない。障害があるからと、ただただ甘やかすのは違うんだなと、今更ながら感じました。

 

あと、利用者さんは本当に個性豊か。そしてとても素直。

障害の出かたがそれぞれあるから、最初は戸惑うけど、でもそれもまた個性。だって、健常者にしたって、クセの強弱あるもんね笑  

 

「相手も、自分と同じ感覚・考えをもっているはずだ」

 

っていう前提条件をもってしまうから、違う考え・感覚をもつ人に拒否反応を示してしまう。

 

違って当たり前。なんだと思う。

 

いろんな人がいて当たり前、個性が違って当たり前。

 

そういう感覚をもつ人が増えたら、もっともっと、いろんな立場の人が生きていきやすくなるのかなぁ。

 

「共生」って、違いを認め合うところから始まるのかも。

 

職員さんと利用者さんが、とても穏やかな時間を過ごしている様子を見て、そんなことを感じたのでした。