7年目の福島の話。(訓練18日目)
語学の授業5コマをこなした後に受けた、本日の講座は「開発の視点から考える福島の現状と課題」。
福島県にある二本松訓練所のみ実施される特別講座です。
震災当時、福島の大学で街づくり支援などを教えていた教授の方が講師。
2011年のあの日から。
福島県に何が起こった(起き続けている)のか。
2時間の講座では語りきれないことは百も承知ですが、震災当時、震災直後、それから今に至るまで、福島県民の目線で語って頂きました。
日常の非日常化。
非日常の日常化。
逃げるべきか、逃げないべきか。
逃げるとは、ふるさとを裏切ることなのか。
福島の人たちの葛藤は相当なものだったと思います。
そしてその想いは、7年が経とうとしている現在に至るまで、途切れることなく積み重なり続けているんだなぁ、と。感じました。
私も東北沿岸部の生まれなので、思うところはいろいろあり。
あの日に対する想いは人それぞれだし、講師の先生が全て正しいわけでもないと思います。ただ、みんないろんな悲しみや苦しみを抱えているってことを頭の隅に置いておくことは必要なんじゃないかなって思います。
「復興とは、安心できる場所を確保すること」
今日1番心に残った言葉です。
自分の居場所があること、自分を心配してくれる人がいること、楽しく過ごせる時間があること。それが当たり前に存在し続けるものじゃないってこと。
改めて、考えさせられました。今日も日常が日常であったことに、感謝。
ちなみに講義で紹介された歌集が気になったのでメモ。浪江町出身の歌人による歌集。
歌集 ふるさとは赤 (日月叢書―ホンアミレーベル) 本阿弥書店 https://www.amazon.co.jp/dp/4776810050/ref=cm_sw_r_sms_awdb_c_tfFzAb8TXB3BK