ゆるモザ日記。

青年海外協力隊を終えて、再びモザンビークにて就職。ゆるく、楽しく、自分らしく。

夜の恋愛談義(派遣370日目 2019/04/06)

昨晩、自宅でひとり夕飯を食べ終えて、ぼーっとしていると、

友達のエディナから電話。

「ホテルDona Annaのパーティに行くんだけど、友達が迎えに来るまであなたの家にいてもいい?」

と。



先日、エディナからは土曜の夜にオールナイトのパーティ(爆音かけて踊りまくる的なやつ)があるっては聞いてたんだけど、

私は日曜に予定もあったし、夜深いのはしんどいので、お断りしてました。

で、

そのパーティ前に少しだけ家で待たせてくれーということなので、

いいよー、と快諾。


何気に、エディナを家に入れるの初めてだったけど、

むちゃくちゃ自然に来たし、普通にリラックスしておしゃべりできたー。自分でもびっくりー。

エディナはサバサバしてて、とても好き。


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おめかししたから写真撮ってー、と言われたのでパシャリ。







友達を待つ間、

話の流れは恋バナに。



「相手のしたいことをさせる」
要はあまり束縛するな、的な話になり。


エディナ「私の夫は、今日私がパーティに行きたいって言っても『行っていいよ』って言ってくれるよ」


おお、いい旦那さんじゃないか。

たしかにお互いほどよく自由にいる、っていうのは大事かもしれないね。




その後、話は少し変わり、




エディナ「あなたは男に怒りっぽいんだよー」

私「いや、怒りっぽくないって」

エディナ「私達モザンの女は、あなたより忍耐があるんだよー」




忍耐とは……。




エディナ「モザンビークでは、男の人が2人3人の女の人と付き合う(事実婚状態含む)のは普通のことだよ」


エディナ「女の人が2人以上の男の人と付き合うのはだめだけどね」




えぇーーーー(´Д`)



エディナ「私の夫も、別の女の人と付き合いたいって、言ってくるもん」


え…!


エディナ「なんで?子どもが欲しいから?って聞いても『いや、そうじゃなくて、ただ他の人と付き合いたいだけ』って言うよ」



どぅえーーーーーー(@_@)

いやさっき、いい旦那さんって思った私の気持ち返してくれよ…




エディナ「そういうこと言うけど、別にほっといてる。忍耐があるから。」




忍耐のレベルが高ぇよ……




エディナ「前に付き合ってた人は、妻子がいたのに、1年くらい私にそれを隠してたんだよ」


だぁーーー(@_@)



エディナ「そのあと別れて、私が今の夫と付き合ってる時に「僕には妻子がいたけど、それを君に話したら、君に嫌われると思って言わなかった」って言われたの」



クズじゃねぇか…!!




私「例えば、奥さんや子どもがいる人を好きになっちゃったら、そのときはモザン人の女性はどうするの?」

エディナ「その奥さんが身内や友達じゃないなら、そのまま妻子ある人と付き合うよ。だって好きだから」


えええええ


エディナ「そこで、相手の奥さんと口論したところで、良くないから、そのままにする」




いやだから忍耐のレベルが悟りの領域だよ…。




エディナ「モザンビークでは、姉妹で一人の男の人と結婚したり、自分と自分の叔母が同じ人と子どもを作ったり、そんなこともよくある話だよ」




ぐぉ……



エディナ「だから男の人が別の女の人と付き合ってた(結婚してた)としても、知り合いじゃないなら、別にそのままにする」





に、忍耐とは………_(┐「ε:)_




ちょっともう"恋バナ"なんてふわふわしたものとは程遠い、

修行僧のような話になってしまった…




ちなみにモザンビークでは、一夫多妻は法的には認められていません。

でも、実際のところはこんな感じ。

オフィシャルに籍を入れている人は少数で、

大体が事実婚状態。かつ、未婚の母もワンサカいるし、

腹違いの兄弟姉妹もワンサカいる。




男女格差の問題もありつつ、

長く続いた内戦の影響で、若い男性の数が少ないせい、でもあるらしい。

比較的、発展しているビランクーロ中心部でもこんな感じなので、

もっと農村部だったら、

男の人が何人も女の人を連れていたり、

女の人が養ってもらうためにお金のある男の人の何番目かの奥さんになったり、

女の子が学校にも行かず15~6歳で子どもを生んだり、

なんてことは珍しくないんだろうなぁ。





かたや日本なんて、未婚率の増加とか、若者の恋愛離れとか、草食男子どころか絶食男子とか言われているわけで。



ほんとにこれは同時代に起こっていることなんだろうか、、、




テレビやネットで世界中の慣習やできごとを見聞きはしていても、

こうやって、

友達の口から聞かされると、

"現実"の話なんだなぁと、身をもって感じる。


違う世界の話、

と思うことは簡単だけど、

モザンビークの彼女たちにとってはその世界が、

彼女たちの生きてる世界。




想像力をはたらかせよう。




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