ゆるモザ日記。

青年海外協力隊を終えて、再びモザンビークにて就職。ゆるく、楽しく、自分らしく。

仕事観の違い(派遣109日目 2018/7/19)

今日ははじめて、事前にアポをとって人に会う、ということをしたぞー(^O^)

社会人1年生感がすごい。

 

会ったのは、リゾートホテルのオーナーのカルロスさん!JICAのプロジェクトで日本に観光の勉強をしに行ってたこともあり、とても勉強熱心で、とてもとても観光の仕事に熱い人。

 

私が今、ひとりでちまちま作っている観光マップを見せて、

 

いろいろ意見をもらう。

 

同僚は「いいねー!」だけで終わってたんだけど、カルロスさんは、

 

「ここに、こういう情報をいれたほうがいい。表裏印刷にするよりは、大きいサイズで一気に見れるほうがいい。」

 

とか、とても具体的なアドバイスをくれた!

 

ありがたい…(T_T)

もっといいものに仕上げようってモチベーションになるね。

 

さらに、カルロスさんがチャレンジしている取り組みについても語ってくれた。

 

 

ビランクーロの歴史や文化を知れる施設を作る。

合わせて、パンフレットや書籍も作る。

ローカルな暮らしを体験できるツアーを企画する。

 

 

その取り組みの目的は、

 

いわゆる「言い伝え」として伝わっている歴史や伝統を、きちんとした「記録」として保存し、観光資源にするため。

 

ビランクーロに来る観光客は、リゾートホテルとレストランだけを訪問して、ローカルコミュニティとの関わりが無い。それを改善するため。

 

 

うぉぉ。

とっても明確な目的、そして、地域の未来を考えたとても良い取り組み。

すごい。

 

私も協力したい!(協力隊だし!笑)

 

すると、カルロスさんは、

 

「ぜひ君のアイディアを出してほしい。一緒にやってみよう」

 

と。

 

 

うぉぉぉぅやりますぅぅーーー

 

 

 

私「でも、私の考えが役に立つかはわからないですよ…」

 

カルロス「役に立つよ!日本人はみんな、ナイスアイディアを持ってる!」

 

私「なんでですか??」

 

カルロス「例えば、あなたが作っている観光マップ。

 

日本人は、このマップがあれば観光客のためになる、と考えてマップを作る。

 

でも、モザンビークでは、観光マップを作ってどれくらい稼げるのか?、と考える。稼げなければ作らない。

 

そこが違う。日本人の考え方は、とても良い」

 

 

 

うん、なるほど。たしかに…。

日本人にとって、いかに稼ぐかを考えることは、いかに消費者を満足させられるか、という考えにつながる。

そうか、その考えはモザンビークにはないのか。

 

とても納得した、と同時に、ハッと気づかされた。

 

 

仕事って、何のためにしてるんだろう??

 

 

ここ、モザンビークでは、仕事はお金を稼ぐためにする。シンプル。

 

日本はどうだろう?

 

もちろん、お金を稼ぐのも大切。でも、日本では、それだけじゃない。

 

お金を稼げれば、どんな仕事でも構わない。

って思いながら就活する学生が何人いるだろう。

 

 

やりがい。

生きがい。

自分の人生を豊かにするため。

 

 

日本でも、ここ数年で「働き方」についての議論が急速に進んで、

 

特に若者の「仕事観」って、一昔前とはだいぶ変わったと思う。

 

かくいう私も、仕事を辞めて、協力隊に参加しているわけで。

それは、お金を稼ぐために、

ではなく、

より自分にとって、

楽しいと思える仕事をして、

楽しいと思える人生を送りたいと思ったから。

 

 

カルロスさんが言ってたこと。

「僕は観光の仕事が好き。いつも、どうしたらもっと観光の環境が良くなるかってことを考えている」

 

お金のため、ではなく、地域のため、そして自分のために、仕事をする。

 

もちろん、

 

生きるのに困らない収入がある、という大前提があるからこそ、の考え方だと思う。

モザンビークには、生きるためのお金を稼ぐことすら難しい人もいるから。

 

 

何のために働くんだろう?

 

改めて、考えた。

 

今の私に置き換えると、

 

何のために活動するんだろう??

 

 

 

 

2年後、何かわかってるのかなぁ、、、。