ゆるモザ日記。

青年海外協力隊を終えて、再びモザンビークにて就職。ゆるく、楽しく、自分らしく。

なんでお墓に行くの??(派遣311日目 2019/02/07)

家庭教師のディオカシアとお勉強中、

日本の行事の話になりました。

私が日本から持参した、訓練中に使ったテキストに、日本の行事についていろいろ書かれていて、

「お盆」

についての話に。


私「お墓に行って、水やご飯やお菓子をお供えするよ。」
「私が今度お墓参りする時は、天国のご先祖様にモザンビークでの暮らしについて報告するつもり」

と言うと、

ディオ「え?ご先祖様(魂)は話を聞くことができるの??」

私「うん。こうやって(手を合わせて)、祈って伝えれば、聞いてくれるって信じてるよ」

ディオ「本当に?そんなこと可能なの??」



……ん。




いや、なんだろう、、、

この全く理解しあえない感じ、、、亡くなった人に対しての考え方が違いすぎるのかな??





ディオ「なんでお墓にご飯を置くの?死んだ人が食べるの?そんなこと可能なの??」

私「んー。私達は、食べてくれるって思ってるよ。」

ディオ「えぇー????そのご飯は次の日、食べられてなくなってるってこと????」



うわー
難しいよーーー笑





お墓に行く、っていう行為自体がそもそもよくわからないっぽい。

そして、

ご先祖様を敬う、っていう感覚が

あまり理解できないらしい…。




そうか、

この感覚って仏教に根づくもので、

ある意味日本人ならではの感覚だったのか…。

新たな発見。


まーたしかに、

お墓にお供え物をする、

しかも年に数回、

そしてそれが「イベント」として年中行事に含まれている、

っていうのは、

モザン人にとってはかなり奇妙に思えるのかもなぁ。




他にも、節分、ひなまつり、子どもの日、七夕、七五三…

について話をしたんだけど、

どれもピンとこない様子。笑


「邪気を払うために豆をまく」

→それで本当に病気にならなくなるの?悪魔がいなくなるの??どうして??


「子どもの健康を祈って人形を飾る」
「着物を着てお祝いする」

→人形を用意するなんて大変!『祭り』なのに家で家族と過ごすだけなの?どうして??


「短冊に願いを書く」

→それで本当に願いが叶うの?どうして??




うおおおおおお(゚Д゚)

む、難しい…!!!

「昔からのならわし」
「願掛け」

このニュアンスをポル語で、価値観全く違うモザン人に伝えるなんて、

不可能…!!!!



そもそも、

モザン人にとっての「祭り」「行事」って、

歌って!踊って!飲んで!食べて!

であって、

「どんな由来で」
「何のために」

とかじゃないんだよなぁ。

とにかく楽しむ!フェスティバル!みたいな。



そう考えると日本人は、

「しきたり」
「記念日」

を大事にする民族だなぁ。



またひとつ、

今まで気づかなかった日本の一面、

に触れられた気がする。

ああ、そして、やっぱり、

ニュアンスを言葉で伝えるのが難しい…もっと伝えられるようになりたい……




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先日おじゃました家、の猫。




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