ゆるモザ日記。

青年海外協力隊を終えて、再びモザンビークにて就職。ゆるく、楽しく、自分らしく。

海を守れ!(派遣570日目 2019/10/23)

今日は朝から、

とある説明会に参加してきました。



バザルート諸島近海で行われる、

天然ガス原油の採掘調査による影響、

についての説明会。




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ビランクーロからモーターボートで40分ほどの場所にある、

国立公園バザルート諸島は、

美しいサンゴ礁砂丘がある、モザンビークが誇るべき観光地です。

イルカやジュゴンをはじめ、たくさんの海洋生物や魚、サンゴが生活しています。



そのバザルート諸島近海の地中深くに存在する、天然資源を得るために、

南アフリカの会社が採掘調査を行うとのこと。

調査の後、本格的な採掘が始まります。



このプロジェクトに、観光業関係者は猛反発。





もし、

調査、採掘が行われたら、、、




調査の際に発生する騒音は、

イルカやジュゴン、魚たちにストレスを与え、

最悪、生き物が死んでしまう。


工事によって汚染された海からは、

魚が消えてしまう。

漁師は職を失う。



美しい海の真ん中に、

採掘施設ができたら、

観光地としての魅力が減る、観光客が減る。

観光業関係者だけでなく、ビランクーロの町自体にも打撃がある。




なんとかしてこのプロジェクトを中止させるべく、

今日の説明会でも、

参加者から次々と反対意見、訴えがあがりました。





ポルトガル語で、

英語で、

終わることなく続く意見交換…



彼らの言葉全ては理解できなかったけど、



かけがえのない美しい海を守れ!!



という強い想いは伝わりました。



世界的にも、

環境問題が大きなトピックになっている今、

それでもなお、

こういった開発が行われていることに、

私個人的にもとても疑問に感じます。


環境破壊することになるのはきっと、

プロジェクト主催者もわかっているはずなのに、

でも、

それにも勝るほどの価値が、

天然資源にはあるということなんだろうな…。




後から聞いた話によると、

モザンビーク政府も、

表向きとしては環境保護を唱えているけれど、

こういった開発にともなって、相応の金額を受け取っているそうで…

国としての発展を望むモザンビークにとって、

ある意味、

開発に賛成せざるを得ない状況もあるみたい…。






難しいよ、

非常に難しい。


やっぱりモザンビークからしたら、

貧しい国を豊かにするためにお金が欲しい。

ちまちまと観光業で発展するよりも、

天然資源を海外に輸出したほうがよっぽどいい。




反対意見を唱える観光業関係者のほとんどは、海外から来た先進国の人たち。

環境問題をここまで深刻化させた責任は先進国にもあるのに、

これまで散々、こういった開発の恩恵を受けているのに、

反対している。





難しい…

何が正しいのか…





私は、環境問題に関心もあるし、

未来に美しいビランクーロを残したいとも思うから、

プロジェクトには反対。

でも、、、

ただNO!!というだけでいいのかな…。

観光業のためといったって、

じゃあどんだけ観光が現地の人の生活向上に役立ってるんだって話…。

そりゃ、みんな、

自分の利益を確保したい…。








もう、

頭ん中いっぱいいっぱいになってしまった…


説明会は、

ポル語と英語、かわるがわる話されたんだけど、

後半はもう……無理だった……


完全に脳みそキャパオーバー


なんも頭に入ってこなくなってしまった、、、




あーーー英語もポル語も、もっと理解できたらな!!!!





すごくいい経験になりました。

私は美しいビランクーロの自然が未来に残ってほしいと思うので、

プロジェクトが見直され、中止されることを祈ります。




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