ゆるモザ日記。

青年海外協力隊を終えて、再びモザンビークにて就職。ゆるく、楽しく、自分らしく。

観光って深い(派遣232日目 2018/11/20)

今日は、観光に関する会議に参加。(といってもいつものように、黙って座って聞いてるだけ…)



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旅行代理店の代表で、私もお世話になってるカルロスが指揮をとって取り組んでいる、ビランクーロの歴史調査。

そして、歴史を記録し、伝え、観光ツアーと結びつけようというプロジェクト。

今日はこれまでの調査の結果報告と意見交換がメイン。

最終的な目的は、

ビランクーロの歴史についての冊子の制作、スタディーツアーの敢行、歴史観光施設の建築。。。

という、とても壮大なプロジェクト!

それを、地道にコツコツと、自らの身銭を切りつつやっているカルロス、

本当にすごい…。尊敬。


歴史の調査、といっても、

正確に記録された過去の文献があるわけでもなく、

ほとんどが「口承」によって伝えられてきたビランクーロの歴史。

だから、

いわゆる村の村長みたいな人たちに聞き込み調査をするのが主な手段だったみたい。

ひぇーー!大変だー


ビランクーロといっても、多くの部族が混ざりあってできた地区だし、

現地語はもともと文字がなかったし、

ポルトガル語の植民地化もあったし、

正確な情報がどれなのかよくわからない!

たとえば、

「ビランクーロ」という名前の由来ひとつをとっても、

いくつも説があり、どれが正しいのか誰もわからない…。

あと、Vilanculosなのか、Vilankuloなのか、

つづりに関しても明確な理由がない(一応、Vilankuloが正しいっぽいけど、空港名やホテル名などVilanculosのつづりを使っている場合も多い)


会議中、若いプロジェクトメンバーが何度も、

ご高齢の参加者に現地語の発音や意味を確認する場面があった。


やっぱり、時代とともに、古い慣習や歴史は薄れていくものなのかな。

だからこそ、守らなくちゃいけないんだろうな。



会議を聞いてて思ったのは、

日本ってすごくレアケースな国なんだな、ってこと。

だって、卑弥呼サマの時代から文字が存在していて、

1000年前には源氏物語やら枕草子やら、当時の暮らしぶりを細かに知ることができる文献があって…

訛りはあれど、日本語という1つの言語を全国民が読み書きできる…



それって、すごいことなんだなー!!


って、改めて思った。

国の歴史だけじゃなく、

地域、地元、ふるさとの歴史や文化に目を向けることも大事だよね。

このへんは、

最近の日本に重なる部分もあるかなー。

地方創生、地元再発見、ローカルスタディーツアー、、、

注目されてきてるもんね。



観光って、「娯楽」だけじゃなく「学び」「伝承」の要素も担ってるんだなぁと再確認。

なんかね、

観光って、生きるうえで必要なことじゃないし、

モザンビークにはもっと優先すべき課題がたくさんあるし(農業、医療、教育、インフラ、、、)、

私が関わってる活動ってどれくらい意味のあることなんだろ??('・ω・')

って思うことも多々あるけど。

今日みたいな会議に参加して、

観光を観光だけで終わらせず、

経済効果だけを狙うんでなく、

地域の文化の保存や、知識の共有、

なんかにも貢献していこうという姿勢を感じられて、

ちょっと身が引き締まる思い!!!


私自身がこうやって学び、考えていくこと自体、意味があるんだろうな…

やー、勉強になるわぁーーー
ありがたいわぁーーー

いやー

マジメ!!!めっちゃマジメ!!
いつものように、マジメに考えすぎた結果、帰宅後、寝るという。笑

燃費悪すぎるよ、、、_(┐「ε:)_