歴史のお勉強(派遣269日目 2018/12/27)
近頃は活動よりもポル語の勉強のほうに力を入れてしまっているのですが(まぁ巡り巡って活動に役立つ…はず…)
今日は家庭教師のディオカシアと、
「歴史」の話になりました。
こちら、教科書(12~13歳くらいの生徒向け)の1ページ。
奴隷について簡単に書かれてます。
16世紀にポルトガルによる植民地支配が始まったと同時に、
奴隷貿易も始まり、
モザンビークも含むアフリカ諸国から、
アメリカ大陸に向けてたくさんの人々が奴隷として連れていかれました。
言うまでもなく、モノとして扱われた奴隷の待遇は劣悪なもので、
その悲惨さたるや想像を絶します。
教科書のテキストを読んで、ちょっと興味深かったのは、
「集落の部族長が富を得るために、西洋人に奴隷を売り渡していた」
という表現があったこと。
安易に「西洋人が奴隷貿易を行った」じゃなくて、
アフリカ諸国側にも奴隷貿易に加担した権力者がいたんだよな、と。
うーん。勉強になった。
世界史のおぼろげな記憶よ……。
ちなみに奴隷貿易の話だけじゃなく、
20世紀に入ってからの、モザンビークがポルトガルから独立する際の歴史についても、
ディオカシアに聞いたよ。
なんか、
すらすらと独立戦争の要点を話すディオカシアすごかった…。
「19○○年の○月○日に独立に向けた戦いが始まって、主導者は〇〇で…」
うぉー。
私ちゃんと日本の近代史とか説明できるのかしら…。
海外のこともだけど、日本のこともちゃんと知らなきゃいけないよな、ってこういう時いつも思うなー。
ちなみにちなみに。
私たち日本人にとっては「戦争」といえばまず思い浮かぶのは「第二次世界大戦」だけど、
ディオカシアはほとんど第二次世界大戦については知らなかった。
そりゃそうだよね、
私たちがアフリカ諸国の独立についての知識があまりないのと同じよね。
世界には国・地域の数だけ歴史があって、
歴史にはいろんな見方があって、
一点から見るだけじゃなくて、いろんな角度で考えてみること、大事だよなぁと思った。
せっかくご縁があってモザンビークにいるのだから、
できる範囲でモザンビークの歴史についても知っていけたらいいな。