ゆるモザ日記。

青年海外協力隊を終えて、再びモザンビークにて就職。ゆるく、楽しく、自分らしく。

ぼったくりは悪か?(派遣582日目 2019/11/04)

モザンビークに来た当初は、

ぼったくられるのがとにかく嫌で、

市場でもどこでも、

「高くない?!ほんとに○○メティカル?!」

って何回も聞いてた。



ぼったくってくる=なめられてる



みたいに感じちゃってたんだよね。





でも、

今は。






『ま、いっか。ぼったくった分で、おやつでも買いなよ〜』






くらいにしか思わない。






たぶん、

気持ちが、外国人よりじゃなくて、

ビランクーロ民よりになってきたのかなぁ。




彼らは1日1日を生きるのに一生懸命で(のんびりダラダラしてるけど)、

家族を養うため、

仕事も家事もがんばっていて。



そんな彼らを見ていると、

たかが数十円~数百円くらい、別にいいじゃない、

それも彼らのビジネスのやり方(大げさかもしれないけど)なんだろう。

と思います。





ぼったくられたり、

お金ちょうだいと言われたり、

これが欲しい、

これゆずってと言われるたびに、

「なんでそんなたかってくるんだー」

「200円(相当)くらいなんとかなるだろーーー」

と思ったりしていたけど、




じゃあ、

私は、


200円すら手元にない状況を


知ってるのか?
経験したことあるのか?



っていう。



もしも私が、

同じような状況にあったら、

私も観光客や外国人にお金をせびるかもしれない…。




彼らには彼らなりの、

考えがあって、

人生があるよなぁ、

と思います。

だからそれを、

むげに扱いたくはないなぁ、

と思います。






まぁでも、

ビランクーロの人たちに対してだけかも、

こう思えるのは笑

首都マプトなんかに行くと、

勢いがすごいというか、

「買ってくれ!!!この料金を払ってくれ!!!」

みたいな圧がすごくて、

シンプルに引いてしまう…笑

だから、

共感する前に避けちゃう。



つまりは、

ビランクーロびいきです。

この街も人も好き。








今日、ガイドブックの取材がてら、とあるカプラナ仕立て屋さんを訪問。

SNSやポスターなども活用して、

積極的に観光客向けに商売しているお店。



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仕立ての値段を聞いてみると、私がいつもお願いしている仕立て屋さんの倍近くの値段でした。

クオリティは高いけども。


正直に

「観光客価格だね、高いね」

と言ったら、

「安くすることもできるけど、安くして、注文が来すぎても困るんだ。観光客のためにしっかり作りたいから。いつか、店を大きくして、世界に向けて、モザンビークの文化、自分の仕立てた服を、広めたいんだ」

と言っていました。



「いいと思う!」

と答えました。




質のいいもの提供してくれるなら、観光客だって満足するし、

観光客が現地にお金を落としてくれたほうが、

ビランクーロのためにもなる。




私はこういう地元でがんばってる人たちを応援したいなぁと思うので、

せめて、

いいガイドブックを作って、観光振興に貢献しようと、

思うだけです。




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